安全設計にはリスクを考え、取り込むことです

「リスク」という言葉

「リスク」という言葉は、私たちの日常生活に密接に関わっています。例えば、海水浴で事故に遭う可能性や、海水浴でサメの襲われる可能性など、状況次第です、さまざまな不確実な事象はリスクとして存在します。

Hazard vs Risk

Hazard vs Risk

リスクは単に「安全」と「危険」と対立する見方で考え、理解することはむつかしい。

なぜなら、上の図でわかるように、リスクは確率的な概念であり、「安全(左の絵)と危険(右の絵)」はアナログ的な行動する線でつながっていて、どこかで(行動の)線が切れるとハイリスクとなりケガにつながってしまう。だから、” 絶対発生するぞ”いうことはできません。最近の地震のリスクの確率は高いですね、今起きても何の不思議もないし、疑問もないが、絶対とは言えません。そのためリスクを一般的に理解してもらうには、確率で表現しています。許容できるのは下のacceptable riskです。

 

acceptable risk

acceptable risk

しかし、

確率で表現されたリスクをどのように評価し、判断し、対処すればよいのでしょうか。

 

対処のイメージは、リスクを取っ払うことしかないです。

reduce risk

reduce risk!

リスクについて学び、理解し、リスクを減らすための知識や技術は事例を使ってトレーニングすることです。

理論的な研究だけでは不十分です。実際の事例やデータをもとに、「安全」と「危険」の線引きを行い、リスクを見積り、リスク低減の方策を提案し、「安全」を確保する方法を探る必要があります。

Risk Assessment Flow

Risk Assessment Flow

  • リスクとは何か?リスクの定義と分類
  • リスクの評価と判断:主観的確率と客観的確率
  • リスクのコミュニケーション:リスクの伝達と受容
  • リスクの管理と低減:リスク分析とリスクマネジメント
  • リスクと倫理:リスクの公平性と責任

 

皆さんの持っているテーマを通じてリスクと安全について理解、

 

自分自身や社会、会社にとって最適な選択や行動ができるため、下のような例について考えてください。

  • リスクとは何か:新型コロナウイルス感染症のこれからの流行、地震発生の予測など
  • リスクの評価と判断:サイバーテロのリスク、原発再稼働の是非など
  • リスクのコミュニケーション:メディアや政府からの情報発信、市民からのフィードバックなど
  • リスクの管理と低減:防災対策、環境保護活動など
  • リスクと倫理:医療や科学技術における倫理規範や社会的責任など
Let's Think to Design Safety System

Let’s Think to Design Safety System

 

リスクと安全に関する研究の最新情報については、産総研の安全科学研究部門のウェブサイトに最新の研究成果や報告書が掲載されています。ご参考に。

(1) 産総研:安全科学研究部門 – – 持続可能な社会実現に向けた …. https://riss.aist.go.jp/.
さらに、
(2)産総研のリスク評価戦略グループの加茂将史主任研究員の著書「Theories in Ecological Risk Assessment」の出版、爆発安全研究グループの丹波高裕主任研究員が2022年度日本化学会賞を受賞したことに関する、最新の研究成果が掲載されています。安全科学研究部門 – AIST. https://riss.aist.go.jp/results-and-dissemin/.

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