ISO45001の随所に出現している” 文化”について、

ジェームスリーズンの書”組織事故”(日本科学技術連盟)を引用し解説しています。 組織に安全文化をDesign し、Safety Systemとするためのご参考になればと思います。2021年の復習になるかと思いますが。 では、 ISO規格に多く記載されている(安全)文化について安全文化の3要素を紹介します。 安全の文化は,情報に立脚した文化(informed culture)であり,つまずかないように危機(edge) がどこにあるか知ることである.これは, 事故が起こることが少ない産業界ではそれほど簡単な仕事ではない。 ・ 1.学習する文化:辺在している知識を連続的かつ広汎なシステムの改良を支援するための再発防止(reactive), および予防的(proactive)対策の双方に利用していく学習する文化ともいえる. ・ 2.報告する文化:報告する情報に立脚した文化は, 人々がすすんでエラーやニアミスを告白できる信頼の雰囲気を醸成する。 ・ 3.正義の文化、信頼の文化:情報に立脚した文化は, 合意された正義の文化であり, 非難すべきでない行為と処罰すべき行為の区別をはっきりさせるものである Design Safety System: 安全文化(safety culture)という言葉はおそらく誰もが口にする言葉である。しかし,その正確な意味,あるいはどのように測るかについては, いまだに合意が得られていない.社会科学の文献では, 非常に多くの定義が与えられている。とりたてて理解の助けになるわけではないが, それらを総合すると, 安全文化の要素は2つの部分に分けられるようである!.第一は, 安全業務に関する組織の構成員の信念, 態度,価値観(あまり表立って語られないが)などとしている。第二は,さらなる安全を達成するために組織が所有している,あるいは施行している, より具体的な内部構造,慣習,管理や施策としている。 安全文化の単一かつ包括的な定義を求めて無駄な努力をするよりも, むしろ,以下に述べるような安全の文化(safe culture)のより重要な側面を強調することが望ましい。 安全の文化とは, 現実の営利的な圧力,あるいは誰が経営トップであるかということとは無関係に,達成可能な最高の安全を目標として組織を駆り立てていくエンジンである. また, 最高経営責任者(CEO)あるいは直属のスタッフがコミットメントすることにより,会社の安全に対する価値および慣習に強い影響力を行使することでもある.しかしながら,経営トップは交替するものであり,真の安全の文化というものは,トップが交替したとしても,それに屈せずしぶとく生き残るべきものである。 安全の文化は,運用にともなう潜在的リスク (hazard)について組織の構成員が考えたり,さらに,人間の失敗や,設備の故障などを予測するよう促すものである。そのような故障や失敗はよくあることとして受け容れ,防護やそれらに対処するための非常用手段を築かせていくことでもある.安全の文化は,用心深さの文化であり,ものごとが悪い方向に行く可能性のあるものに対する注意深さの集合体(collective mindfulness)を含むものである。 以下Audible Doc.お聞きください。

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